給湯器を交換しようとすると、よく耳にする「エコジョーズ」や「ハイブリッド給湯器」
でも実際のところ
「ガス代って本当に下がるの?」
「初期費用が高いって聞いたけど、元取れるの?」
そんな疑問を持つ人は少なくありません。
従来型との違いから導入効果、注意点まで、徹底解説します。
新しい給湯器のことを調べたらエコジョーズとかハイブリッド給湯器って出てきたけど、結局どっちが得になるの?
給湯器は家の光熱費に直結する設備だから、安易に選ぶと失敗してしまう恐れもあるから慎重に選びましょう。
仕組み・効果・注意点を比べて、あなたの家にマッチする給湯器を見つける手助けをするわ。
第1章 給湯器の種類と仕組みの基礎
お湯を沸かすのに欠かせない給湯器。
毎日の、料理・お風呂・洗面など生活に直結しているだけに、家庭の光熱費に大きく影響する存在です。
従来のガス給湯器から「エコジョーズ」、そして「ハイブリッド給湯器」
ここ数年で技術は大きく進化しました。
特に注目されているのは、省エネ性能の高さによる光熱費削減効果と、環境負荷の低減。
しかし一方で、導入コストの高さや設置条件の制約もあり、 「本当に元が取れるのか?」「うちの家に合うのか?」と疑問を持つ方も少なくありません。
従来型・エコジョーズ・ハイブリッド給湯器の違いを整理し、
さらに 導入効果・費用対効果・メリットとデメリットを徹底解説していきます。
従来型ガス給湯器(スタンダードタイプ)
- 仕組み:ガスを燃焼させて、その熱で水を温める。
- 熱効率:およそ80%前後。
→ 燃焼時に出る高温の排気ガス(200℃以上)に「潜熱(せんねつ)」と呼ばれる熱エネルギーが含まれているが、従来型ではそのまま大気に放出してしまう。 - メリット:
• 本体価格が安い(10〜15万円程度)。
• 構造がシンプルで耐久性が高い。 - デメリット:
• 排熱を無駄にしてしまうためガス使用量が多い。
• 光熱費削減効果は期待できない。
エコジョーズ(潜熱回収型ガス給湯器)
- 仕組み:排気ガスに含まれる潜熱を回収して再利用する。排熱の中で水蒸気を冷却し、その凝縮熱で水を予熱することで効率アップ。
- 熱効率:90〜95%。
→ 従来型に比べて約13%の効率向上。 - メリット:
• 年間のガス使用量を約1割削減可能。
• 家族4人家庭なら年間7,000〜12,000円の節約効果がある。
• CO₂排出量も削減され、環境負荷が小さい。 - デメリット:
• ドレン排水(酸性水)が発生するため、排水工事が必要。
• 設置条件によっては工事費用が高くなる場合がある。 - 価格相場:本体15〜25万円+工事費5〜10万円前後。
ハイブリッド給湯器(電気+ガス併用型)
- 仕組み:
- 基本は「ヒートポンプ(電気で空気の熱を集める方式)」でお湯をつくる。
- 大量にお湯を使うときや冬場の寒冷地では「ガス給湯器」がバックアップ。
→ 電気の効率の良さとガスの即効性を組み合わせた“ハイブリッド方式”。
- 熱効率:ヒートポンプのCOP(成績係数)は3以上。つまり「消費電力1に対して熱エネルギー3を生む」高効率。
- メリット:
• ランニングコストを従来型より年間3〜4万円削減できるケースも。
• 電気とガスの両方を活用するため、災害時や急な需要にも対応しやすい。
• CO₂削減効果が非常に高い。 - デメリット:
• 本体価格が高額(40〜60万円以上)。
• 室外機スペースが必要。
• メンテナンス部品が高価。 - 価格相場:本体40〜60万円+工事費20万円前後。
まとめ 3タイプの違い
| 種類 | 熱効率 | 本体価格 | 年間節約効果 | 向いている家庭 |
|---|---|---|---|---|
| 従来型 | 約80% | 10〜15万円 | なし | 初期費用を抑えたい人 |
| エコジョーズ | 90〜95% | 15〜25万円 | 約7千〜1.2万円 | 一般家庭(3〜4人世帯) |
| ハイブリッド | COP3+ | 40〜60万円 | 約3〜4万円 | 大家族・光熱費を大きく削減したい人 |
👧 プロちゃん:
「なるほど〜、同じ給湯器でも仕組みと効率でこんなに違うんだ!」
👩 ラボ先生:
「毎月のガス代や電気代に直結するから、しっかり理解して選ぶのが大切なの。」
第2章 導入効果と節約性の実例
エコジョーズの導入効果
従来型の給湯器は、ガスを燃やす際に発生する「排気熱」をそのまま捨てていました。
エコジョーズは、この排熱を回収してお湯を温める仕組みを採用しているため、
熱効率が 従来型:約80% → エコジョーズ:約95% に向上します。
- 一般的な4人家族(給湯使用量:約13㎥/月)を例にすると
年間で約10,000〜15,000円のガス代節約が可能と試算されています(LPガス料金基準:基本料金+従量単価500円/㎥を想定)。 - CO₂排出量も年間約200kg削減でき、環境負荷低減にもつながります。
ハイブリッド給湯器の導入効果
ハイブリッド給湯器は、エコジョーズ+ヒートポンプ(電気)のいいとこ取り。
普段のお湯はヒートポンプ(高効率の電気)で作り、必要な時だけガスで補う仕組みです。
- 4人家族(給湯使用量:約13㎥/月+電気消費)を例にすると
年間で約25,000〜35,000円の光熱費削減が可能。 - 電気の安い時間帯(深夜電力など)を活用できればさらに効果的。
- 特に給湯使用量が多い家庭(子育て世帯・二世帯住宅など)で効果が大きいです。
導入コストと回収期間の目安
- エコジョーズ:本体+工事費で 20〜25万円前後
→ 節約効果から逆算すると 約7〜10年で元が取れる - ハイブリッド給湯器:本体+工事費で 40〜50万円前後
→ 節約効果が大きいため 約10〜12年で回収できるケースもある
👧 プロちゃん:
「ラボ先生、エコジョーズだと年間1万円くらい、ハイブリッドだと3万円くらい節約できるってこと?」
👩 ラボ先生:
「ただし、導入費用がいくらかとどのくらいお湯を使う家庭かで回収年数は変わってくるの。
たとえば一人暮らしなら効果は小さいけれど、4人家族や二世帯住宅ならハイブリッドの効果はかなり大きいわ。」
👧 プロちゃん:
「なるほど〜!つまり家庭の使い方次第で、どっちが得か決まるってことなんだね。」
👩 ラボ先生:
「その通りよ。だから導入前にシミュレーションをして、自分の家庭に合うかどうかを確認するのが一番大事なのよ。」
第3章 設置条件と注意点
エコジョーズの設置条件
- ドレン排水が必須
排熱を回収する仕組みのため、酸性のドレン水が発生します。
→ 庭や排水溝に流せるかどうか、排水経路を事前に確認する必要があります。 - 設置スペースの確保
従来型より本体サイズが少し大きめ(幅400〜480mm × 高さ600〜750mm)。
→ 狭いベランダや戸建ての壁際では、取り付け位置を工夫する必要あり。
ハイブリッド給湯器の設置条件
- ヒートポンプユニットのスペースが必要
本体(エコジョーズ)+ヒートポンプユニットの2台構成。
→ ヒートポンプは室外機サイズ(エアコンの室外機と同等)なので、庭やベランダに十分なスペースが必要です。 - 電源の確保
ヒートポンプ駆動のため200V電源が必要。
→ 電気工事が追加で発生することもある。 - 騒音・風の排気
ヒートポンプはエアコン室外機と同じように風が出るため、設置場所を隣家や生活動線から離すのが望ましい。
共通の注意点
- 耐用年数とメンテナンス
エコジョーズ:約10〜15年
ハイブリッド:約10〜15年(ただしヒートポンプ部品は交換費用が高め) - 補助金や助成制度
国や自治体の補助金制度を利用できる場合がある(特に省エネ・ZEH関連)。
→ 導入費用の負担を軽減できるか要チェック。 - 使用環境に左右される効果
→ 給湯使用量が少ない家庭では導入効果が薄れる
→ 給湯需要が多い家庭や寒冷地では効果大
👧 プロちゃん:
「もし設置スペースや排水が確保できなかったら、エコジョーズやハイブリッドは導入できないってこと?」
👩 ラボ先生:
「性能が良くても設置環境に合わなければ意味がないの。
特にハイブリッドはヒートポンプの設置場所がカギになるわね。都市部の狭小住宅だと導入が難しいケースもあるの。」
👧 プロちゃん:
「なるほど〜!じゃあまずは設置できるかどうかを業者の人に確認するのが最初のステップなんだね!」
👩 ラボ先生:
「そうよ。光熱費のシミュレーションと一緒に、現地調査依頼して判断するのが正しい進め方なの。」
第4章 費用と補助金制度
導入費用の目安
- 従来型ガス給湯器
本体+工事費:15〜20万円前後 - エコジョーズ
本体+工事費:20〜25万円前後
→ ドレン排水や配管工事が追加になる場合あり - ハイブリッド給湯器
本体+工事費:40〜50万円前後
→ ヒートポンプの設置スペースや200V電源工事が追加になるケースも
ランニングコストとの比較
- エコジョーズ:年間約1万円前後の節約効果
→ 7〜10年で回収可能 - ハイブリッド:年間2.5〜3.5万円前後の節約効果
→ 10〜12年で回収可能
どちらも耐用年数(10〜15年)を考えれば十分回収できる範囲といえる。
補助金・助成制度
国や自治体が進める、省エネ化・カーボンニュートラル政策によって、導入費用を軽減できる補助金制度が存在する。
- 国の補助金(例:住宅省エネ2024キャンペーン)
・高効率給湯器導入で最大5万円程度補助
・ハイブリッド給湯器やエコキュートの方が優遇されやすい - 自治体独自の補助金
・東京都や横浜市など、地域によっては+3〜10万円程度の補助あり
・ZEH(ゼロエネルギー住宅)認定と組み合わせるとさらに補助額UP
注意点
- 補助金は「予算枠」が決まっている
- 工事前に申請が必要な場合が多い
- ガス会社や販売店が代行申請してくれるケースもある
👧 プロちゃん:
「ラボ先生〜!エコジョーズやハイブリッドって初期費用が高いけど、補助金をうまく使えばかなり安く導入できるんだね!」
👩 ラボ先生:
「特にハイブリッドは本体が高額だからこそ、補助金が適用されれば実質的な回収年数を短くできるのよ。
だから導入を考えているなら、補助金が出ているタイミングを狙うのが賢い選択なの。」
👧 プロちゃん:
「なるほど!つまりタイミングと制度を知っているかどうかで、何万円も差が出ちゃうんだ!」
👩 ラボ先生:
「その通りよ。知らずに通常価格で買うより、補助金を活用した方が断然お得。これから給湯器を検討するなら、まずは最新の補助制度をチェックすべきね。」
第5章 メリットとデメリットの比較
エコジョーズのメリット
- 従来型よりも燃焼効率が高くガス代が下がる(年間1万円前後の節約)
- 従来型給湯器からの置き換えがしやすい(設置条件が比較的シンプル)
- 初期費用がハイブリッドより安い(20〜25万円前後)
- 補助金の対象になることが多い
エコジョーズのデメリット
- ドレン排水が必要なため排水環境が整っていないと設置できない
- 節約効果は大きいが単身世帯や使用量が少ない家庭だと効果が薄い
- CO₂削減効果はハイブリッドより小さい
ハイブリッド給湯器のメリット
- ガス+電気のハイブリッド方式で最大レベルの省エネ性能
- 年間2.5〜3.5万円前後の光熱費削減が可能
- CO₂削減効果も大きく、環境性能が高い
- 家族人数が多い家庭や二世帯住宅では投資回収効果が高い
ハイブリッド給湯器のデメリット
- 初期費用が高い(40〜50万円前後)
- 設置スペース(ヒートポンプユニット)が必要
- 200V電源が必要なため電気工事が追加で発生することがある
- 部品交換費用が高め(特にヒートポンプ部分)
比較表
| 項目 | エコジョーズ | ハイブリッド給湯器 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 20〜25万円 | 40〜50万円 |
| 節約効果 | 年1万円前後 | 年2.5〜3.5万円前後 |
| 回収年数 | 約7〜10年 | 約10〜12年 |
| 設置条件 | ドレン排水必須 | スペース+200V電源必須 |
| 向いている家庭 | 単身〜4人家族 | 4人以上・二世帯・給湯需要大 |
| 環境性能 | 中 | 高 |
👧 プロちゃん:
「ラボ先生〜、こうして比べてみると、エコジョーズは導入しやすいけど節約効果はそこそこ。ハイブリッドは費用が高いけど節約と環境性能はすごいって感じだね!」
👩 ラボ先生:
「だからどちらが得かは家庭の条件によって変わるの。
たとえば4人家族で毎日お風呂に入るならハイブリッドが向いているし、単身や共働きで日中家を空けることが多いならエコジョーズでも十分よ。」
👧 プロちゃん:
「つまり、ライフスタイルに合わせた最適解を選ぶのがポイントなんだね!」
👩 ラボ先生:
「ええ。数字だけじゃなく使い方・住まい環境・予算をトータルで判断することが大事なのよ。」
第6章 結局どんな家庭におすすめか?
✅ エコジョーズがおすすめの家庭
- 戸建てに住んでいて従来型給湯器をそろそろ交換したい人
- 初期費用を抑えつつ、光熱費を少しでも節約したい家庭
- 単身〜4人程度の標準的な世帯
- 設置スペースや200V電源の確保が難しい住まい
👉 要するに「導入しやすくて堅実に節約したい」人にピッタリ。
回収期間も短めなので、安心して選べる現実的な選択肢です。
✅ ハイブリッド給湯器がおすすめの家庭
- 給湯使用量が多い家庭(子育て世帯・二世帯住宅など)
- 長期的に光熱費をしっかり節約したい人
- 環境負荷を減らしたい意識が高い家庭
- 設置スペースや200V電源の確保が可能な住まい
👉 要するに「家族人数が多くてお湯の使用量が多い」なら、投資回収効果は大きい。
補助金を使えば費用対効果がさらに高まり、環境メリットも抜群。
まとめ
- 短期回収&低コスト重視 → エコジョーズ
- 長期投資&節約効果・環境性能重視 → ハイブリッド給湯器
👧 プロちゃん:
「結局は家族の人数とか使い方で答えが変わるってことだね!」
👩 ラボ先生:
「省エネ設備って、万能の正解があるわけじゃないの。
だからこそ、自分の暮らしに合ったものを選ぶのが一番の正解よ。」
👧 プロちゃん:
「なるほど〜!じゃあ、導入する時は価格・設置条件・ライフスタイルをトータルで考えて選ぶのが大事なんだね!」
👩 ラボ先生:
「その通り!迷ったら専門家に相談して、複数のプランを比較するのがおすすめね。」
プロラボ診断でプロパンガス料金をもっとお得に!
エコジョーズやハイブリッド給湯器を導入しても、
「プロパンガスの料金そのものが高いまま」では、せっかくの省エネ効果が半減してしまいます。
実際、同じエコジョーズを使っていても
A社では月9,000円、B社では月12,000円。
つまり、ガス会社によって年間数万円の差が生まれるのが現実です。
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✨ 給湯器の選び方+ガス会社の見直しで、節約効果は何倍にも広がります。
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👧 プロちゃん:
「ラボ先生〜!やっぱり料金そのものを見直さなきゃ意味ないんだね!」
👩 ラボ先生:
「どんなに良い給湯器を入れても、高いガス料金のままじゃ節約効果は薄いの。
プロラボなら、正しい設備と正しい料金の両方を手に入れられるわよ。」


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